2019年04月27日

友だちの家の庭に咲いたスズラン

「明日の午前中,うちにいる?」
 一昨日の朝、友だちのみつよさんからの電話。
 あ、スズラン!
 4月ももう終わるのね。
 
 5月の花。谷間の百合、スズラン。彼女は毎年、この時期になると庭に咲いたスズランを送ってくれます。

 かれんな花束は翌日の朝、届きました。
 包みを開けるとふわりと甘い香りが上がってきます。

 若々しい緑の葉っぱのあいだから白い花がいっぱい覗いています。花は1センチにも満たない大きさですがきれいな釣鐘のかたち。小さくて丸いので葉のあいだからこぼれ落ちそうです。

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 さっそく花瓶に挿してから、ぶじに届いたことをみつよさんに報告。 
 Satoshiは、昔の仕事仲間である彼女のご主人に宛てて、元気ですか? とメールを送りました。もちろん届いたスズランの花の写真とお礼を添えて。

 わたしたち4人は十数年前に、社会が大きく変わろうとしていた中国で、なにかと慣れないなか悪戦苦闘(!)しながら暮らしていたころに親しくなりました。

「そう、楚々として奥ゆかしいうつくしさなのよね。スズランって。まるでわたしみたいでしょう」
 これは、隠れるようにそっと咲いているところがほんとにかわいいわよね、そう言ったわたしへの彼女の相づち。

 あはは、そうくるだろう、と思っていたわ。
 彼女はくっくっと笑っています。

 みつよさんのコロコロと転がるような明るく響く声を聞いているとわたしもすごく朗らかな気分。

 フランスでは、5月1日のメーデーはスズランの日。この日スズランの花をもらった人にはいいことが訪れるといわれ、小さな花束が人から人へと手渡されます。

 そんなかれんで縁起のよい花を毎年もらえるなんてほんとうにうれしい。それがわたしにとってなによりもハッピーなことなのかもしれません。

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posted by shebrokeherwrist at 20:14| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月23日

1年2か月ぶりにつんのめる

 ああ、出口だわ、と思ったとたん、上っていた石段の最後の段の先っぽに靴先をぶつけて勢いよく前へ倒れこんでしまいました。両手両足をついた格好です。

 あーあ、どうしてこうなるのよ!

「だいじょうぶですか?」
 向こうにいた子ども連れの若いお父さんから声がかかります。
 ええ、だいじょうぶです、わたしは見栄をはって大きな明るい声で答えます。

 先週の日曜日の午後。
 ジーンズにスニーカーの軽やかな出で立ち。二の橋にある会場で区議会議員選挙の投票をすませ、その足で仙台坂を上がって有栖川宮記念公園へまわり、みずみずしい新緑やきれいなツツジを眺めながらだんだんと広尾の方へ下りてナショナル麻布スーパーマーケットへ。

 雑貨売り場で、Satoshiが3年半のあいだお世話になった理学療法士のIさんに手渡すサンクスカードを選び、それからまた公園にもどって愛育クリニック側の出口に向かっていたときのことです。

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 四つん這いになったときは、えっ、これって現実なの? とか、両手をついているけどまた手首の骨折なんかしてないわよね、とか、どうやっておきればいいの? とか、一瞬のあいだにいろいろな思いが頭をよぎりました。あ、一瞬ではなくて何十秒かのあいだそのままの恰好でいたのかもしれません。

 どっこいしょ、と、なんとかおき上がります。
 幸い両手の指も手首もぶじに動きました。右足のひざをやや強く打ったようですがそれほど痛みはありません。そのまま歩いて帰ることにします。

 家に帰って右ひざを見たら、打ちつけたところは少し血がにじみ、その下の方は内出血で青くなっていました。左ひざはうっすら内出血のみ。

「えー、ほんとにもう……。あなたはね、歩いているときでもどんなときでも、まわりにぜんぜん注意をはらっていない。もっと気をつけなくてはダメだよ」

 夕方、外出先から帰ってきたSatoshiにうっかり転んだことを話したら、わたしが両手首を骨折したときの難儀を思いだしたのか見る見るうちに目がつり上がって三角に。ギューギューとがめられました。

 はい。ほんとうに反省しています。

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 2日後の火曜日、恵比寿にある歯医者さんに出かけましたが、一応ふつうに歩けました。
 まあ、この程度ですんでよかった、と一安心。
 少なくとも、転んだらすぐホネが折れた去年のいまごろよりはだいぶ丈夫になっている気がします。

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posted by shebrokeherwrist at 21:49| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月19日

肺活量が半減、苦しい息

 芝公園の広場に八重咲きのヤマブキが咲いていました。
 緑の葉っぱに明るい黄色い花が映えてきれい。ウメやサクラと同じようにいにしえの時代から愛されてきた花です。

 黄色い花といえばヨーロッパ原産のラッパズイセンも印象的。
 4月ももう下旬に入ります。おだやかな晩春です。

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 たとえば上の方にある棚の扉を開けて、手を伸ばして食器を出しているだけなのにハァハァと荒い息。
 うっかり落とした本をかがんで拾いながら、ゼイゼイ……。
 Satoshiの体が上下に動くたびに、小さく、苦しげな呼吸の音が聞こえてきます。

 杖はついていますが見た目はほとんど健康な人。知らない人がそんな切羽詰まった息遣いを聞いたらちょっとびっくりします。慣れているはずのわたしでも聞くたびにドキッとするのですから。

 肺がんの手術をして右肺が小さくなったうえに、長年たばこを吸っていたせいで肺気腫もあります。
 呼吸が浅くなりがちではあったのですが、追い打ちをかけたのがほぼ3年前の夏にかかった肺炎でした。

 高熱を出し、肺炎と診断されて、即入院。入院は1週間ほど続きました。ウイルス感染などによるものではなく、原因ははっきりしないまま。 秋がすぎ冬を迎えたころから荒い息遣いが気になるようになったのです。

 もちろん、息切れがひどいのは、この1、2年、だんだんよく動けるようになってできることもぐんと増えてきたため、ついむりをしてしまうから、とも考えられますが……。

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 前述のとおり、先週の金曜日は呼吸器外科の診察日でした。
 Satoshiはいつにも増して、改善されない息切れについて切々と先生に訴えます。

 そして今週の火曜日に肺機能の検査をしました。
 4年半前、肺がんが見つかる前に同じ医療センターで受けた人間ドックのデータと比較すれば現在の自分の肺の状態がわかります。

 そして検査の結果は……。
 いまの肺活量は2200㏄しかありませんでした。手術前は3800㏄です。

 先生の話では、ふつうは肺を小さくしても3300㏄くらいまでは戻ると予測されるそうですが、彼の場合は、肺炎や肺気腫などが原因で肺のキャパシティーがめちゃ落ちているのがわかります。

 いま彼は1日1回、粉状の薬を吸引しています。
 そういえばこの前の診察のときも先生から、誤嚥性の肺炎の疑いがあります、と言われましたが、肺炎はなにがどうあっても避けたい病気。気をつけなくてはいけません。

「でもね、息切れしてもそれほど気にならなくなったよ。これがいまの自分だってわかったから」
 アマンドの昔懐かしいリングシュークラシックをかじりながらSatoshiがわりあい明るい顔で話します。

 ふーん、おもしろいですね。息遣いが荒くなるのをあんなにいやがっていたのに。
 ともあれ、いまより少しでもよくなるよう、地道に努力していきましょう。

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posted by shebrokeherwrist at 21:37| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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