2019年03月30日

花冷えの週末に……

 全国のトップを切ってはやばやとサクラの満開宣言をしたあと、東京は気温が10度近く下がって冷えこんでいます。

 空は雲におおわれ、雨がぱらつく可能性もある週末。
 思いがけない寒さにせっかく咲いたサクラもぶるっとふるえてしまいそう。

 それでも土曜日の朝6時半ごろ、芝公園の入り口にあるお花見スポットにはもうブルーシートを広げて場所取りをしている何組かの人たちがいました。

「外国の人も手際よくシートを敷いて、大きなバッグから荷物を取り出してお花見の準備をしていたよ。すっかり日本になじんでいますね」
 早朝からかいがいしく場所取りに励む人たちにSatoshiは感心したようす。

 そう。東京のサクラはいまがいちばんの見ごろ。来週末にはもうだいぶ散っているかもしれません。
 サクラの盛りは短いのです。たとえ寒さにふるえても灰色の空でも、サクラの花を愛でるならいま、です。

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 見ごろが短いサクラの花……。
 そんなサクラの季節になると母のことを思いだします。

 検査入院のはずが急に容態が重篤になり、集中治療室で息を引き取った母。あっという間の信じられないようなできごとでした。19年前のことです。

 母が入院したとき、実家の近くの公園にある大きなサクラは満開で、父とわたしは毎朝そのきれいな花を眺めながら病院へと通っていました。

 母の葬儀をすませ、張っていた気も少しゆるんだある日、ふと思い立って寄ってみた公園でわたしが見たのはあたたかい日差しを浴びて風にゆれるみずみずしい緑の若葉。
 すっかり様変わりした公園のベンチに座ってわたしは少し泣きました。

 草木は毎年うつくしい花を咲かせて楽しませてくれますが、その年に咲いた花はその年だけ。たった1度の出会いです。
 あっという間に散ってしまうサクラはいちばんそんなふうに感じさせる花なのかもしれません。

 もうすぐ4月3日、母の命日です。

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posted by shebrokeherwrist at 22:28| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月27日

渋谷に向かうバスの窓から

 やわらかい春の日差しがふりそそぎ、20℃前後のあたたかい日となった3月27日。東京はサクラの花の満開を宣言しました。全国でもトップのはやさです。

 満開は7、8分咲きくらいだそうですが、
「5、6分咲きくらいかな? 恵比寿橋から渋谷橋あたりのサクラがとてもきれいだったよ」
 午前中、恵比寿にある行きつけの歯医者さんに行ってきた帰りにちょっとぶらついてきたというSatoshiの報告です。

 そんなわけでわたしも負けずにそうそうにお花見。
 午後渋谷に用事があったので、麻布十番から渋谷行きのバスにいそいそと乗りこみます。

 麻布通りの二の橋、三の橋などを通りすぎたバスは古川橋で左折。こんどは明治通りを走ります。
 
 四の橋をすぎ、広尾の天現寺交差点あたりまで来ると道路の脇にサクラの木が見えてきます。
 窓越しの風景がぐっと春めいてきます。

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 天現寺橋から渋谷橋交差点までの街路樹はソメイヨシノ。通りすぎる道の左右にサクラ色の絵の具をさっと刷いたようなやわらかな色合いが広がっています。

 渋谷橋交差点から、並木橋などを経由して終点の渋谷までの街路樹は小ぶりのシダレザクラ。
 渋谷橋のあたりはまだまだのようでしたが、渋谷駅近くのシダレザクラは淡い紅色のかわいい花をいっぱい咲かせていました。

 サクラの花が満開の季節はどこも華やいでなぜか哀しくなるほどきれいです。
 あっという間に咲いて、あっという間にはらはらと散ってしまいますが、ところによって咲き方にバラツキもあります。
 そのぶんちょっと長く楽しめるのがうれしい……。

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posted by shebrokeherwrist at 22:15| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月23日

独り立ち、できる?

 4、5日前、このあいだまで緑の葉っぱだけだった芝公園の花壇のチューリップの花がにゅっと伸びてきているのを見つけました。

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 増上寺の境内にあるシダレザクラは5、6分咲き。
 シダレザクラのなかには、ソメイヨシノより開花時期が1週間ぐらいはやいものもあるそう。かれんな花をつけた枝がしなやかに垂れて、きれいです。

 いまはまた少し寒さが戻ってきていますが、3月21日、春分の日をはさんだ数日の気温は20℃越え。晩春から初夏みたいなぽかぽか陽気でした。

 みんなが待っていた靖国神社の標準木のソメイヨシノも開花。
 これから、いちばんの見ごろや、はらはら舞い散るサクラにあれこれと気をもむお花見シーズンの始まり。

 爛漫の春が大急ぎでやってきます。

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 そんな明るい春のある日、理学療法士の I さんから、
「4月いっぱいでいまの会社を退職します。5月からは別の理学療法士が担当しますが……」
 そう切りだされて、Satoshiもわたしも「ええっ」とびっくり。

  I さんは、リハビリテーション病院で車椅子からなんとか杖をついて歩けるまでに回復した彼を退院直後からずっと見てくれていた若い理学療法士さん。

 訪問リハビリがスタートしたのはSatoshiが要介護3、背中や首、頭を固定する鎧のようなコルセットをつけていたころ。
 そのころの運動能力は、10段ほど階段を上がって下りてもういっぱいいっぱい、そんな感じでした。

 それから3年5か月。いま彼は要支援2です。
 走ることはできないものの、ゆっくりやればたいがいのことはできるようになりました。本人の努力と、 I さんの的確できめ細かなサポートのおかげです。

 話を聞いた当初、Satoshiは少なからずショックを受けたようす。
 でも……。

 よく考えてみると、長くお世話になっていた分、わたしたちは知らず知らずのうちに I さんに頼りすぎていたのかもしれません。

 この7月にSatoshiは4回目の要介護認定を受けます。
 いまの体の状態なら7月以降は介護保険を利用する訪問リハビリも終了するかも。

 これから先、年齢による衰えも徐々に感じるようになるでしょうから、よい状態を維持していくのはなかなかたいへん。

 それでもSatoshiの独り立ちは否応なし。そろそろいままでの生活から卒業です。
 がんばって!

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posted by shebrokeherwrist at 17:49| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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