2018年11月25日

6分のロックは長すぎる?

 11月ももう下旬。
 東京はこのところ朝晩ぐんと冷えこんできました。

 でもまだ11月末までに吹くという、冬の訪れを告げる木枯らし1号のニュースは聞こえてきません。

 最大風速8メートル/秒以上の北寄りの風。木々が大きく揺れるような強い風とか。
 予想ではこの月末は少しあたたかい日が続くもよう。ひょっとしたら今年は木枯らし1号が吹かないまま冬がやって来るのかもしれません。

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 11月21日、SatoshiといっしょにTOHOシネマズ六本木ヒルズで『ボヘミアン・ラプソディ』を観ました。

 ロックの王国イギリスが誇るロックバンド、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生きざまを描いた映画です。

 フレディやクイーンの仲間たちは、『伝説のチャンピオン』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』など多くのすばらしい楽曲を生みだし、その見事なパフォーマンスで世界中の人々の心をわしづかみにしました。

 映画のタイトル『ボヘミアン・ラプソディ』は、1975年のアルバム『オペラ座の夜』に収録されているフレディ作の名曲。

 演奏時間が6分近くもある常識はずれの曲で、いくらなんでも長すぎる、という周囲の人々の懸念や反対を押し切ってシングルカットされ、大ヒットした曲です。

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 映画といえば、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』を観たときも、ピアフになり切っているフランス女優に心底びっくりしましたが、今回のフレディ役ラミ・マレックも一挙手一投足がまるでフレディが憑依したようにそっくり。

 でもそれ以上にすごいのは、映画に使用されているフレディ自身の高くつややかでパワフルな歌声。

 フレディは、当時はイギリス領だった島でペルシャ系インド人の家系に生まれ、ゲイでした。
 出自やセクシュアリティなどいろいろな葛藤や苦悩があったはずですが、それらを一気に、軽々と突破する、圧倒的な歌声です。

 ラスト21分、1985年7月に開催された、アフリカ難民救済チャリティーコンサート、ライブ・エイドのシーンでは、その疾走感や高揚感が圧巻。心を揺さぶられます。

 そういえば昔、クイーンはアメリカで不評だったころ日本で人気が出て歓待され、日本びいきになった、と聞いたことがあります。

 あの東日本大震災のためのチャリティーアルバム『ソングス・フォー・ジャパン』には、『TEO TORRIATTE(手をとりあって)』という、日本語の混じった美しいナンバーが収録されています。
 愛する人よ、くじけてしまわないで、と呼びかける歌が。

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 1991年、11月24日。フレディはHIV感染合併症による肺炎のため45歳で亡くなりました。

 映画が終わり、エンドロールに流れた『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』を聞いていたら、その健気な心に打たれて不覚にもじわっと涙があふれてきました。

「思わず泣きそうになったわ」
「そうだね。僕もだよ」
 
 ずっと応援されていた……。そんな思いを抱きながら、冷たいビル風が吹き抜ける夕暮れの街へと戻ります。 

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2018年11月20日

ラ・ノビア

 白く輝く 花嫁衣装に…… 
 ラ・ノビア

 覚えていますか? 
 1960年代にペギー葉山が歌った、ラ・ノビア。
 南米チリで生まれ、イタリアやイギリス、日本など世界中で流行った歌です。

「ラ・ノビアが聞こえてきたときに、つないでいた母の手がビクッと動いたんです。そして歌を聞いているあいだずっと、しっかり目を覚ましていたんですよ」

 車椅子に乗った、80歳代の認知症のお母さんと一緒にいた娘さんが少し驚いたような口ぶりで話していたそう。


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 11月中旬のある日。
 定期的に開催されている認知症の人や家族のための集いで、Satoshiが耳にした、ちょっとほっこりする話。
 50歳代の娘さんはこの集まりにたまにお母さんを連れてやって来ていたようです。

 参加者は12人ほど。この日の催しは、お年寄りの介護予防をめざすグループによる歌のプログラム。

 年齢に合った健康的でむりのない体操をして体をほぐしてから、ギターやバイオリン、ボンゴなどの生演奏をバックにみなが知っている歌をたっぷり歌って楽しみます。

 そしてたまたまこの日は、チリ大使館が港区芝にあることが縁で、チリで高齢者問題に取り組んでいる人など男女3人のチリ人、それに通訳の人が集まりを見学していました。

 いつもはみんながよく知っている唱歌や懐かしい流行歌などを歌うのですが、その日はチリからのお客様に合わせて、ラ・ノビアを歌ったのです、

 いつもと違う歌が聞こえてきたからでしょうか? 
 その歌が流行ったころの思い出があったのでしょうか?

 ふだんはうつらうつらと浅い眠りのなかにいるおばあさんがなぜそのときだけ目覚めたのかわかりません。

 でもきっと歌がもたらしたなにかが心の奥深くにある感情にピピピッと触れたのでしょう。
 外からの刺激を受けてなにかを感じとる力は、年齢やそのときのいろいろな状態とは関係がないようです。

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 このごろ少し寒くなってきたのでなるべく日があるうちに散歩するようになりました。
 二の橋から日向坂を上がって三井倶楽部の前を通りかかると、瀟洒なエントランスの前にある木に霜除けの藁巻きが。飾りのボッチがなんとなくユーモラスです。

 帰ってきてから、かりんとうの専門店、麻布かりんとの秋野菜かりんとをつまみながら一休み。
 香ばしいかりんとまんは、見た目はかりんとうですが、じつはやわらかいおまんじゅう。ふしぎな感じです。

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2018年11月15日

ブルーとホワイトのLEDがきらめいて

 秋の木の葉が赤や金色に変わってはらはらと舞い落ちるころは歌の詞ではないけれども人恋しい気分に囚われます。

 落ちた枯れ葉は自然の移ろいそのもの。
 そろそろ冬の訪れを告げる木枯らしも吹き始めるころです。

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 11月13日は二の酉でした。
 夕方、十番商店街の入り口あたり。すれ違った若い女性は直径30センチくらいの縁起ものの熊手をかかえていました。思わず目で追うと、そのまま足早に一の橋交差点の方へ歩いていきます。

 Satoshiとわたしは商店街をまっすぐ歩いて六本木ヒルズの方へ向かいます。
 お目当ては、けやき坂通りを彩る、SNOW&BLUEのイルミネーションと66プラザの大きなクリスマスツリー。

 けやき坂通りは、六本木ヒルズゲートタワーのTSUTAYAからグランドハイアット東京に至る、400メートルほどのだらだら坂。有名ブランドのブティックが並ぶ通りです。

 通りの並木にはいま、約70万灯のLEDによって、雪の白と洗練されたブルーの光がきらきらきらめいています。

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 ゴージャスなイルミネーションはいろんな場所で見られますが、わたしはこの夜の闇に自然に浮かび上がり、溶けこんでいく、シンプルでピュアなイメージのイルミネーションが大好き。
 とくに白い光を際立たせるように輝くブルーの光がとてもすてきです。

 冷たい風に吹かれながらけやき坂をゆっくり往復します。
 それから、およそ10メートルの本物のもみの木のツリーを見るために、ヒルズの六本木通り側にある66プラザの方へ。

 ところがプラザの大きなクモのオブジェの隣りに設けられたクリスマスツリーは台座の部分が白い布で覆われていました。
 えっ、まだ準備中なの? 

 66プラザから毛利庭園の方へ回って、またけやき坂の幻想的なイルミネーションを眺めながら十番通りへ。
ぶらぶら家に戻ります。

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 翌々日の15日、大阪で生まれた、焼かずに食べられる生食パン専門店の乃が美が都内で初めて麻布十番に出店。お昼ごろに行ってみたら、お客さんが3列ぐらい並んでいました。

 生食パンは手でちぎって、そのままかジャムをつけていただきます。
 ほのかな甘みが口のなかに広がります。素直で飾り気のない、よい味わい。

 秋の終わりと冬の始まりが微妙にからみ合うシーズン。
 毎日いろいろなことがありそうです。

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posted by shebrokeherwrist at 22:05| Comment(0) | 女性シニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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